王様「そなたに最高の武器を授けよう。」

岡田です。

 

夕方の渋谷。

 

帰宅を急ぐ人ごみの中に
一際目立つ、美女を見つける。

 

真っ白なコートを羽織ったその女性は
スラッと背が高く、モデル並みの小顔。
大人びた雰囲気だが、まだ幼い。
おそらく、年齢は２０前後か。

 

スモークピンクの小ぶりな
レザーバッグ。

 

平日の学生が持つバッグにしては
やや小さい。だが仕事上がりのOL
という感じでもない。

 

その謎めいた雰囲気と、
誰もが振り返るルックスに
迷わず、声をかけると決める。

 

私は、彼女から少し離れて
後ろを歩き、
声かけのイメージを整える。

 

そして「さあ声を掛けよう」
と近づいた瞬間、彼女は
こちらの気配を感じ、急に足早になる。

 

その長い足のストライドを活かし
スピードはぐんぐん上がる。

 

明らかに、ナンパへの警戒。
中々、勘がいい。

 

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・・・普通の人なら、ここで諦める。

 

あるいは
「どうせダメだろうな」
という気持ちのまま
とりあえず声をかけ、
無視を崩せず退散する。

 

だが、私には武器がある。
こういう状況のために
とっておきの武器がある。

 

「ちょっといいすか？」

 

案の定、彼女は無視をする。
それも生半可な無視ではない。

 

こちらへの一瞬のスキも見せない。
端正なルックスを凍りつかせ、
背筋をピンと伸ばし、ぐいぐい先を急ぐ。

 

誰もが、心が折れる。
そんな場面だろう。

 

しかし、全てが想定内。
私は、全てを予測してたかの様に
とっておきの武器を使う。

 

「○○ですか？」

 

その瞬間、キンキンに凍り付いていた
美しい彼女の表情は、
一気に融解する。

 

満面の笑みで、こちらを振り返り、
これまでの人生、
数多くのナンパをされてきた中で、
かつてない声かけをしてきた男が
どんな人間なのかを、
観察するように、会話を始めた。

 

この時点で、
ほとんど勝負ありだ。

 

彼女の、私への興味は
一気に上昇し、
もはや、無視でやり過ごそうと
考えていた先ほどの思いは
遥かかなたへ消えうせた。

 

１度でも、ストリートの
経験がある人なら、わかるはずだ。

 

この「武器」があるのとないのでは
人生に、どれほどの違いが出るのかを。

 

男たちの９９％が、心が折れる
シチュエーション。

 

一言も会話を交わせないまま
「なんて美人なんだ」などと、
立ち去る彼女の
美しい後姿を眺めながら
敗北感を味わう。

 

かたや、たった一言で
彼女の無視バリアーを崩壊し
「なんて美人なんだ」と
世の男たちが羨むような
美しい女性との、
最高の夜を、とことん味わう。

 

あなたが味わいたいものはどちらか？
敗北感ではなかろう。絶対に。

 

若く、美しい彼女の肉体。

 

これまで体験したことの
ないような、最高の夜。

 

世の男たちへの優越感。

 

自分を誇りに思う感情。

 

あなたが、味わいたいものは
きっと、そういうモノだ。

 

ならば、武器を持て。
そして、勝利するために挑もう。

 

「おしかった」
「もう少しだった」

 

そんな中途半端な結果なんて
誰も望んじゃいないはずだ。

 

ここにある最高の武器たちが
あなたを、必ず、勝利に導く。

 

ありがとうございました。

 

岡田尚也

 

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